2023 12.22 (ver 1.0.0)
- 本競技は運営,出題者,挑戦者の3つの立場で構成される.
- 装置を用意する側をgiver(出題者),装置を解除する側をsolver(挑戦者)と呼ぶ.
- 装置に取り付けられたタイマー残り時間が0になる前にプログラムで決められた状態になった場合succeeded(または解除)となる.
- 装置に取り付けられたタイマー残り時間が0でない競技中の状態をin-process(または解除中)という.
- 装置に取り付けられたタイマー残り時間が0になる,もしくはプログラムで定められた手順から外れた状態になった場合failed(または解除失敗)となる.
- 競技は装置に取り付けられたボタンを押下することで始まり,succeeded/failedのいずれかで終了する.
- 禁止事項(後述の競技規則C項7条,D項3条)に抵触した参加書は最終結果から除外される.
- 複数のgiverが勝敗を争う場合,原則以下のように決定する.別途運営が大会独自の決定方法を用いても良い.
- 解除までの残り時間の合計をポイントとして争う.
- 解除に成功した場合,その残り時間をポイントとして計算する.残り250秒で成功したならば250ポイントとなる.
- 解除に失敗した場合,失敗したときの残り時間をそのままマイナスのポイントとして計算する.残り128秒で失敗した場合-128ポイントとなる.
- 時間切れによって解除に失敗した場合,0ポイントとして計算される.
- ポイントが並んだ場合は,解除成功の回数,時間切れによる解除失敗の回数,解除失敗の回数を順に比較し,多い方が上の順位となる.
- 上記方法でも順位が決定しない場合は,赤と青のワイヤだけから構成され等しい確率で成功/失敗が決定される装置を用意し,片方が切った結果で決定する.
- 競技に使われるタイマー型の電子回路をtimer(または単に装置)と呼ぶ.
- 装置は運営が用意する共通回路である制御部とgiver, solverが操作する競技部の2つに分かれる.
- 制御部は競技運営に必要な機能を備えた装置共通の部分である.これらは運営が用意するものとする.
- 制御部には以下のものを備えなくてはならない.
- 競技に必要なカウントダウンや判定を行う規定のマイコン
- 残り時間を表示するための4もしくは6桁の7セグメントLED
- 現在の装置の状態を示す赤(failed),黄色(in-process),緑(succeeded)のLED
- ユーザへの注意を促すブザー
- 競技部への電源供給を行うピン
- サーバとの通信機能(任意)
- 競技部は運営が予め策定した条件に基づいてgiverがブレッドボードに構成した回路である.solverは競技部のみ操作を加えられる.
- 運営は競技部の制約について予め以下のことを通知しなくてはならない.
- 使用可能なブレッドボード(または基板)のサイズとのホール数
- 使用可能な部品の種類
- 使用可能なワイヤの本数
- giverはtimer(装置)を提供するものを指す.
- giverは装置を作成するにあたり上記B項の規則を守らなければならない.
- giverは装置に関する回路の情報と制御部のマイコンに書き込まれたプログラムをsolverに提供しなくてはならない.
- giverは装置の解除に可能な操作をあらかじめ指定しなければならない.
- 例としてワイヤの切断の可否,操作して良いセンサ,ボタンの指定などが挙げられる.
- giverは装置の所定の位置に運営が定めた識別用のラベルを貼らなくてはならない.
- ただし,制御部に規定の表記があればこの限りではない.
- giverは装置を所定の時間の15%以内の時間で一度解除し動作を確認しなければならない.
- giverは以下の禁止事項を遵守しなかればならない.
- 装置には必ず規定で定められた共通の表示部を備えなくてはならない.
- 装置に対して,事前に決められた本数のワイヤを超えて使用することはできない.
- 装置に対して,事前に決められた部品以外を使用することはできない.
- 部品や配線の確認が困難となるような妨害行為(型番や結線部を何かで隠す等)をしてはならない.
- solverはtimer(または装置)を解除するものを指す.
- solverは与えられた資料と外部の資料(インターネット上の資料を含む)をもとに装置を独力で解除しなくてはならない.
- solverは以下の禁止事項を遵守しなかればならない.
- 装置の制御部に手を加えてはならない.
- 装置の競技部に規定外の操作を行ってはならない.
- 解法等の情報を第三者に公開してはならない.